ライブ全体を観て思ったのは、「魅せる」ことの大切さ。

まだよく知らなかった頃、ヴィジュアル系そのものへの偏見はあった。
でも実際見てみると、綺麗な衣装はきっと彼らの自己満足ではなくて「魅せる」という意識。
メガマソのライブは声も音もCDの音源に劣らずしっかりしていて、
多少の歌詞の飛びを除けばかなり完成度は高かったように思う。
(贔屓目は入っているだろうけど)
音楽によってご飯を食べていく人と言うのは、
もちろん自分の好きな音楽をやっていけば良いのだけれど、
見てくれる人の存在を忘れてはならないと思う。
お金を払って曲を聴く人、ライブに行く人のことを。
ただ音楽をやっている姿を見せるだけでさまになるのなら、
それでも構わないかもしれない。
でも、プロ意識というのはきっとそれだけじゃ駄目で。
ちょうどこのメガマソのライブの1年前、
同じ8月22日、わたしはランクのライブに初めて行った。
ツアーの後半だったのだと思う、ボーカルはちゃんと声が出ていなかった。
初めてのライブがそんな状態なのはショックだったけれど
そんなもんかな、とそのときは思っていた。
でも、メガマソを観てその考えの誤りに気づいた。
演者にとってはいくつもあるツアーのうちの一日にすぎなくても、
全通の出来ないファンにとってはそれが大切な、唯一の日となる。
お金を払うからには、しっかりしたライブを観たい。
それくらいの対価は望んでも構わないよね。