2009年7月22日のこと。

学校の図書館のパソコンで、放課後に作業をして、
一区切りついて帰る前に、何となくyahooを開いた。
自分の目を、疑った。
元ミッシェルのギタリスト、アベフトシさん急死
画面に映るのは、確かにわたしの知っている人。
だけどその人とその情報が結びつかない。
訳が分からなかった。
目の前のニュースと、何事もないように流れている時間。
そんなこと知らずに、というか彼のことも知っているのかどうか、
周りの人々は黙々と自分の作業を続けていた。
バスに乗っても電車に乗ってもそう。
翌朝のテレビを見ていてもそう。
新聞のお悔やみ欄に載っていたのと、
ネットでいろいろな記事を見ることで、やはり本当なんだと気づく。
あまりにも普通の世界なので、自分の勘違いかと思った。
だって、人が生きてるかどうかなんて、この目で見るまで分からない。
尤も彼を直接見たことは一度もないんだけれど。
ミッシェルの曲の中で、
あまり聴かなくてウォークマンから消してた曲を
全部入れなおした。
そして訃報を聴いたその日、中古でGEAR BLUESを買った。
その日の朝、財布を見たら700円だけ入っていた。
飲食代はそれで足りるけれど、
「何かあるかもしれない」と思って、1000円足した。
中古のCDは、一枚980円。
起こってほしくはないことだけれど、確かに何かあった。
不思議な運命を感じた、夏の日。